趣旨
近年における畜産の飼養規模の拡大や混住化の進展等にともない、悪臭や水質汚濁等の畜産環境問題が深刻化しており畜産の健全な発展を図るためには、
家畜ふん尿の適切な処理を行いその有効活用を進める等畜産環境問題への取り組みが緊急の課題となっている。
家畜ふん尿の適切な処理を図るためには、ふん尿の水分を吸着し堆肥化を容易にするおが粉、もみ殻、稲わら等の敷料の安定的確保が必要不可欠であるが、
近年、国産製材量の大幅減、稲作と畜産の地域偏在、おが粉のキノコ菌床向け用途の拡大等により、これら敷料の安定的確保が困難になりつつあり、
このことが畜産をめぐる環境問題とともに畜産経営上の問題ともなっている。
このため、社団法人中央畜産会(以下「中央畜産会」という。)は、財団法人全国競馬・畜産振興会(以下「振興会」という。)の助成を受けて、
畜産、林業及び耕種農業との連携により、残廃材、間伐材、もみ殻等地域資源の有効活用を図りつつ、家畜敷料の安定的な供給を図ることとし、
そのために必要な調査・検討及び需給情報の提供を行うとともに、家畜敷料の安定的な供給を図るために必要な施設・機械等をモデル的に整備する
家畜敷料確保体制整備支援事業を実施し、もって畜産の振興に資するものとする。
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